平成20年6月28日決戦の舞台は、筑西市総合体育館。取手市第二中学校空手道部の威信をかけた戦いがあった。
それは昨年までの充実していた男子勢がごっそり卒業してしまい、すべては女子たちの肩にのしかかった。 全国連続出場をかけた熱い戦いであった。
そのプレッシャーの中を戦いぬいた4人の娘たちを追った。 |
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昨年、3年生一人に2年生2人で全国をもぎ取った岡田千穂選手と籾山 惟選手は今年3年になり、この2人がリードする形で2年生、1年生を引っ張って大会に臨んだ。 しかし、岡田選手は腰に爆弾を抱え、籾山選手は足首捻挫と全身打撲と満身創痍であった。 |
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厳しい練習と毎日の鍛錬により皆、全身ボロボロ状態・・・皆で話し合った結果、個人は捨て団体にかけたのであった。 それは中学生の娘には酷な選択であったが、自分たちで出した答えである。「個人より仲間、団体での全国出場を取ると・・・。」 案の定、個人組手の部は、ボロボロであった・・・。
しかし、手ごたえはあった。 自分がどのくらい動けるのかを ひとつ、ひとつ確かめる。 「少しなら動ける・・・。」
団体への希望がもてた。 |
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女子団体組手戦が始まった・・・。
先方 籾山 惟選手、中堅 岡田千穂選手の3年生コンビ。 大将には、1年生の高橋李奈選手が入った。 岩崎海青選手(2年生)は控えに回る。 作戦は3年生の2人が勝ち、1年生大将の負担を減らす作戦であった。 1回戦は全勝で無難に勝ったが、続く2回戦、古河第二中との試合で波乱は起きた。 3年生の2人の動きに変化が現れる・・・。 明らかに動きが悪い。
先方 籾山選手が辛うじて勝った後、中堅岡田選手がまさかの負けを食らった。 全ては1年生の高橋選手にのしかかる・・・。 書き忘れていたが、この高橋選手も左拳の治療中である。
苦やし涙を見せる岡田選手に気合を入れられ大将 高橋選手の試合が始まった。 ポイントを取った、取られた・・・のシーソーゲーム。 時間だけが過ぎて行く・・・。
もし高橋選手が負けたら、皆の夏は終わる・・・。 顧問の駒木先生の気合とアドバイスが会場中に響く・・・。
しかし!終了時間間際、高橋の懇親の中段突きが決まった!
勝った! ものすごいプレッシャーの中、1年生大将 高橋選手が取手第二中学校を救った。 記者は、あの時の高橋選手の試合を見ている時の震えは忘れられない。
最後の国府中との決勝戦のとき、高橋李奈選手の気合を貰った3年生2人が奮起する。 岡田千穂選手、ストレート勝ち。 籾山 惟選手もストレート勝ち。 高橋李奈選手も勝つ。
圧倒的な力を見せ、堂々茨城県代表となった。
3年生女子2人の夏は続く・・・。 全国大会へと・・・。 中学生最後の夏が・・・。 今年の全国大会は、九州は長崎。 きっと長崎でも熱い戦いを見せてくれるだろう。 おめでとう!取手第二中学校空手道部。 頑張れ!女子組手団体選手たち!
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